アーカイブシステム無人化ソリューション

アーカイブシステム無人化ソリューション

手作業で行われていたアーカイブ業務を限りなく無人化。
クラスタシステムの採用による冗長化も行い、高可用性を実現。

概要

電子文書管理の構成例
ソリューション概要

現在、企業全体のデータ量は肥大化を続けています。
その中でデータのバックアップ、メールのアーカイブをハードディスクやテープへ保存している企業がほとんどです。
しかしアーカイブという意味では、ハードディスクはその性質上、 長期間のアーカイブには不向きですし、テープは容量の拡張が進みデータを細かい単位で保存することには向きません。
そこでデータ量や取扱いの簡易さから推奨されるのが、CD/DVDといった光メディアでのアーカイブです。
さらにシステムとの連携・ハードウェアのクラスタ化による冗長化によって、オペレータ不要のアーカイブシステムが実現できます。

課題

従来システムの課題

既存システムでのアーカイブ対象データは、お客様より作成依頼を戴いた版下データや紙面データなどでした。
本来であれば一度作成してしまえば不要になってしまうデータも多くあるのですが、お客様より再販依頼を受ける可能性があるため、どうしても保存しておかなくてはならないデータです。
1件のデータ容量は1GB~3GB程度と比較的小さいのですが、件数が多くその全てをハードディスクに保存できない状況でした。
既存システムではデータの保存先としてテープメディアを使用していましたが、1本に複数件のデータを保存した場合の検索性や読込み可能な環境が制限されるなどの課題も抱えていました。
また、日時業務でデータ数も多く完全システム化がなされていなかったため、アーカイブ業務のための専用人員を配置していました。

  • アーカイブデータを読込み可能な環境の制限
  • シーケンシャルなテープメディアでの検索性低下
  • 作成メディアの判別はバーコードの読取りと手書きラベルによる視認
  • アーカイブ業務は人手に頼る部分が多く、専用人員の配置が必要

特長

本ソリューションの特長

本ソリューションの最も大きな特長はデータアーカイブのシステムを無人化させることです。
既存システムではアーカイブの前段階でのデータ管理は管理アプリケーションを介して行われていましたが、そこからのデータ保存は専属オペレータによる手作業でした。

そこで「UNITEX FASTDVD JobOrder」を導入し、管理アプリケーションとパブリッシャー(ODA-2004J/ODA-2004T)とのソフトウェアレベルでの連携を実現しました。
これにより、日時で規定された時間に自動的にその日のデータをアーカイブしたり、個別にアーカイブしたいデータの指定も行えます。

また、「UNITEX FASTDVD Cluster」を導入することによりパブリッシャーのクラスタ化を実現し、パブリッシャーが何らかの原因で停止しても、残りのパブリッシャーへ業務を自動的に振替えてCD/DVDの発行業務を継続できます。
アーカイブデータの発行に伴う人的工数も、発行済みメディアの取出し・インクリボンの交換・ブランクメディアの装填に限られ、専属のオペレータを必要としません。

発行後の管理についても、テープの場合はバーコードと貼付されている手書きラベルの視認でしたが、パブリッシャーを使用することにより、CD/DVDのラベル面へのバーコードの印字と共にシステムから指定された文字を印刷できます。
そのため、視認性は向上しヒューマンエラーによる貼付ミスなども発生しなくなります。

メリット

  • CD/DVDメディアはメディア1枚あたりの単価が安く、アーカイブの最小単位として有用な「1枚に1件のデータ保存」を低コストで実現できます。
  • メディアの発行枚数を任意に設定できるので、正副メディアの作成も容易です。また、それぞれに ( 正 ) ・ ( 副 ) の印字も行えます。
  • CD/DVD-ROMドライブが接続されている環境であればデータを読込み可能なので、ほとんどの環境でデータを読込むことができます。
    (BDドライブでも読込み可能なため、テープメディアと比べて後世代における可読性が高いです。)
  • 漏洩対策といった意味ではメディアに施す暗号化ができるので、読込みを制限することもできます。
  • クラスタによる冗長化をしているので、夜間のアーカイブ業務であっても障害によるアーカイブ失敗がありません。
  • CD/DVDメディアは質のよいメディアで適切な管理状態であれば20年以上長期保管できます。
  • 一度作成されたCD/DVDメディアは物理的に書換え不可能な状態となります。
    データの改竄が防止できます。
アーカイブ無人化ソリューションの標準構成

ODA2004T(メディア発行パブリッシャー)  2台

UNITEX FASTDVD JobOrder(ODA用ホットフォルダオプション)  

ODA-300T クラスタシステム 1式
(制御用コントローラー+UNITEX FASTDVD Cluster)

構成価格:¥8,000,000~
(パブリッシャー:100枚4ドライブモデルの場合)