現在進行中のデジタル化プロジェクトのアーカイブとバックアップに
UNITEXのテープドライブとデータコピーソフトウェア「UNITEX FASTapeLT for Windows」を使用しています。
従来のバックアップ手法の限界
同修道院では当初、光学記憶媒体(Mdisc)やハードディスク・アレイを使用してデータの保存を行っていました。しかし、プロジェクトの進展とともに、これらの手法では限界があることが明らかになりました。
光学記憶媒体は容量に制限があり、高解像度でスキャンした大容量ファイルの保存には多数のディスクが必要となり、管理が複雑化していました。また、ハードディスク・アレイについては、機械的な故障によるバックアップ失敗のリスクが常につきまとい、貴重な文化遺産のデータを失うことへの不安が高まっていました。
増大し続けるデータ量に対して、より信頼性が高く、効率的な保存・管理手法の導入が不可欠となっていたのです。
シモノス・ペトラス修道院が所蔵する貴重な文化遺産
LTOテープシステムの採用による革新的な改善
シモノス・ペトラス修道院では、データ保存の課題を解決するため、最新のLTOテープ技術を採用することを決定しました。UNITEXのLTOテープドライブは、従来のストレージシステムと比較して格段に高い信頼性を実現しています。
テープメディアは機械的な可動部分が少なく、ハードディスクのような突発的な故障リスクを大幅に軽減できます。これにより、一度失われたら二度と復元できない貴重な文化遺産のデジタルデータを、安心して長期保存することが可能になりました。修道士たちは、これまで常に抱えていたデータ消失への不安から解放され、デジタル化作業により集中できるようになったのです。
また、LTOテープの大容量性により、光学メディアでは対応困難だった高解像度の画像ファイルや大容量のアーカイブデータを効率的に保存できるようになりました。簡単かつ高速な操作により、修道士たちの作業負荷も大幅に軽減されています。
UNITEX FASTapeLT for Windowsによる運用効率の向上
データ管理の効率化において、UNITEXのデータコピーソフトウェア「FASTapeLT for Windows」が重要な役割を果たしています。このソフトウェアは、UNITEXのテープドライブ専用に細かく調整されており、最適化されたデータ転送を実現します。
従来のバックアップ作業では、大容量データの転送に長時間を要していましたが、「FASTapeLT for Windows」の優れたコピースピードにより、作業時間を大幅に短縮することができました。修道士たちは貴重な時間を本来の修道生活や研究活動により多く割り当てることが可能になっています。
さらに、このソフトウェアの高い汎用性により、テープメディア以外の他のストレージメディアへの繰り返しバックアップにも対応できます。これにより、重要なデータの多重バックアップが容易になり、データ保護の信頼性がさらに向上しました。
今回の導入製品
USB接続 LTOテープ装置
+ LTFSデータコピーソフトウェア
LT80H2 USB
+ UNITEX FAStapeLT
- UNITEX FASTapeLT
- 簡単操作でジョブを連続実行
- 最大4つのコピー先へ同時コピーが可能
- 独自アルゴリズムで高速コピーを実現
- 自動ベリファイ機能により、コピーデータの完全一致を確認
- ジョブ実行結果の履歴管理
- LT80H2 USB
- LTO-8の場合1巻あたり12.0TB (非圧縮時)、30.0TB(2.5:1圧縮時)
- 最大300MB/Sec(非圧縮時)の高速アクセスUSBのプラグアンドプレイ機能により、複数システムでの共有が可能
- Linux/Windows/Mac OSをサポートし、プラットフォームを超えたデータ交換にも利用可能
- 放送・映像業界、監視カメラ業界、医療業界で大容量データを扱う
- 医療分野での画像処理・カルテ等の整理・一元管理を検討中
- Windows/Linux/Mac OSと複数システムが社内・部署内に存在している
- 大容量データを他社と共有して作業を進める
- 映像資産のアーカイブ先を検討中
- 映像関連のポストプロダクション作業の受け渡しを行っている
- CAD/CAMデザインの保管・受け渡しを検討中
※ 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。記載の内容は2025年6月現在のものです。本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承ください。