金融機関向け
LTOデータ交換ソリューション

ZG-TapeTRAN/LTFS シリーズ

金融機関向けLTOデータ交換ソリューション

1台のLTOテープ装置でホスト形式、LTFS形式にも対応したLTOデータ交換システム
COMPLOCKⅡ暗号化/LTFS暗号化オプションもご用意

特長

3つの金融機関向けデータ交換ソリューションラインナップ

データ交換イメージ

全銀RC(RC:リレーコンピュータ)とのデータ交換をはじめとしたホスト形式対応モデル、統合ATMおよび預金保険機構とのデータ交換用LTFS形式対応モデル、ホスト形式とLTFS形式の両対応モデルの3モデルをご用意しました。
USB接続テープ装置との組合わせにより、ノートPCなどのエントリー構成でもさまざまなデータ交換用途にお使いいただけます。

ZG-TapeTRAN ZG-LTFS ZG-TapeTRAN/LTFS
ZG-TapeTRAN ZG-LTFS ZG-TapeTRAN/LTFS
対応形式 ホスト形式 -
LTFS形式 -
用途

通常データ交換、全銀RCなど
(テレ為替、MTデータ伝送、国庫金関連、未送信為替、金融機関、入側・出側オンラインログファイル、集・配信済ログファイル、処理結果)

通統合ATMデータ交換、
預金保険機構データ交換など
(ペイオフなど)

左記の両用途
LTOドライブ
接続インタフェース ※1 USB、SAS
モデル デスクトップ、ラックマウント
ドライブ LTO-7、LTO-6、LTO-5、LTO-4 ※1
構成ソフトウェア
データ変換ソフトウェア
TapeTRAN5-LTO ※2
-
LTFSデータ交換ソフトウェア
TapeTRAN5-LTO for LTFS ※2
-
オプションソフトウェア TapeTRAN5-LTO COMPLOCKⅡデータ暗号化ソフトウェア ※3
TapeTRAN5-LTO LTFS Encryption LTFS暗号化ソフトウェア ※3
TapeTRAN5-LTO JEITA IT-1003フォーマット対応ソフトウェア ※4
TapeTRAN5-LTO SDK 開発ツールキット ※3
導入
納入形態 システム販売 ※5、単体販売 ※6
コンピュータのモデル ノートPC、ワークステーション、サーバ
オペレーション
システム ※7
クライアント
サーバ

※1: HP-UX、Solarisの場合は、接続インタフェースはSASのみとなります。
また、LTO-4 ドライブでは、接続インタフェースはSASのみとなります。
※2: お客様環境への導入時は、各ソフトウェアの対応OSなども併せてご確認ください。
※3: 該当オプションソフトウェアはWindowsのみです。

※4: 該当オプションソフトウェアはWindows、AIXのみです。
※5: 弊社で準備したコンピュータへソフトウェア等を導入し納入します。
※6: お客様環境へソフトウェアインストールおよびLTOテープ装置を接続します。
※7: コンピュータのモデルがノートPCの場合にはクライアントOS、サーバの場合にはサーバOSのみが導入可能です。

全国銀行データ通信システム(全銀システム)に対応

全銀システムは、東京・大阪にホストコンピュータを設置し、災害発生時にはどちらかのシステムで加盟金融機関とのデータ交換を継続することが可能となっています。
また、冗長化された伝送回線により強固なシステムとなっていますが、万一の回線障害に備え、LTO-6磁気テープによる実媒体でのデータ交換に対応したバックアップシステム構成が推奨されています。

全銀RCに対応したデータ変換

データ変換機能の利用時には、変換内容を記載したパラメータファイルを使用することで、全銀RCのデータ変換に対応できます。
また、ご要望に応じて上記パラメータファイルを組込んだ業務処理バッチの作成なども承っています。

COMPLOCKⅡ暗号化 (オプション)

磁気テープの運用に広く用いられる、COMPLOCKⅡによるデータ圧縮・暗号化、復号化オプションソフトウェアもラインナップ。(Windowsのみ)

LTFS暗号化 (オプション)

LTOドライブのハードウェア暗号化機能を使用したLTFS暗号化テープに対応するオプションソフトウェア。

JEITA IT-1003データ交換用記録形式対応 (オプション)

社団法人電子情報技術産業協会により制定されたデータ交換用記録形式の規格に対応。メインフレーム環境でのデータ交換業務で広く用いられた磁気テープ媒体および通信回線を含むオープン環境下でのデータ共有を目的として規定された共通の記録形式。

システム構成例

全銀RC伝送回線障害を想定したエントリー構成
全銀RC伝送回線障害を想定したエントリー構成
ZG-TapeTRAN LT60H USB
コンピュータ ノートPC
ソフトウェア TapeTRAN5-LTO(ホスト形式)
LTOドライブ デスクトップ(LTO-6 USB)
統合ATM およびペイオフを想定したエントリー構成例
統合ATM およびペイオフを想定したエントリー構成例
ZG-LTFS LT60H USB/SAS
コンピュータ ワークステーション
ソフトウェア TapeTRAN5-LTO for LTFS (LTFS形式)
LTOドライブ デスクトップ(LTO-6 USBまたはSAS)
さまざまな用途で利用可能なミッドレンジ構成

UNITEX LT シリーズのご紹介

UNITEX LT シリーズ

UNITEX LTシリーズは、USB3.0インタフェースによる使いやすさを追求したLTOテープ装置です。
デスクトップモデルは、小規模オフィスでのバックアップ・アーカイブ運用のエントリーモデルとして最適です。
ラックマウントモデルは、19インチラックに搭載でき、サーバの電源ON/OFF、再起動なしに接続・切り離しが可能です。

ソフトウェア

ホスト形式について

ホスト形式説明図
  • メインフレームなどのホスト環境で利用される、磁気テープの入出力フォーマット形式です。
  • ノンラベル (NL)、LTM、標準ラベル形式などいくつかのラベル形式が存在し、現在もCMTやLTOによるデータ交換用に利用されています。
  • LTFS 形式と異なり、エクスプローラなどから直接ファイル操作することはできず、入出力ソフトが必要です。

LTFS形式について

LTFSは、LTOテープをOSのファイルシステムとしてアクセス出来るようにしたLTO-5から導入された技術です。LTOテープ内を、エクスプローラなどから外付けHDDの様にツリー構造でのフォルダおよびファイルの保存が可能です。ISO/IEC 20919:2016 [Linear Tape File System (LTFS) Format Specification] に準拠したLTFS形式をサポートします。

LTFS形式説明図

TapeTRAN5-LTO のご紹介

TapeTRAN5-LTO は、メインフレームなど基幹システムで扱われるデータをさまざまな形式に変換し、オープンシステムとの間でデータを相互に利用できるようにするためのソフトウェアです。LTOテープ装置を直接サポートし、LTOテープ装置 ⇔ HDD装置間のデータ変換およびHDD装置 ⇔ HDD装置間のファイルのデータ変換を行なうことができます。

ラベル形式
・ANSI標準ラベル ・IBM標準ラベル ・ACOS標準ラベル
・VOS標準ラベル ・VOS JIS標準ラベル ・NL (ノンラベル)
レコード形式
・固定長形式 ・可変長形式 ・不定形式 ・セパレータ形式
ボリューム形式
・シングルボリューム ・マルチボリューム
データセット形式
・シングルファイル ・マルチファイル
項目形式
・ANK漢字混在コード ・2バイトコード(全角) ・符号付き2の補数表現(1~4バイト)
・パック/ゾーン形式 ・1バイトコード(半角) ・符号無し2の補数表現(1~4バイト)
・書式10進数
文字コード変換 以下のコードのクロス変換が可能

[漢字コード]
・JIS C6226-1978 ・富士通JEF9/12ポイント ・NEC内部コードセット(JIS8)
・JIS X0208-1983 ・富士通FMR ・NEC内部コードセット(EBCDIC)
・MicrosoftシフトJIS ・旧ユニパック Let’sJ ・NEC JIPS(JIS)
・IBM汎用機 DBCS-Host ・日立 KEIS78/83 ・NEC JIPS(EBCDIC)
・UNIX拡張コードセット ・NEC PC9801

[半角文字コード]
・ASCII(JIS8)コード ・EBCDIKコード(IBM規格) ・EBCDIKコード(NEC規格)
・EBCDICコード ・EBCDIKコード(日立規格) ・EUC半角文字コード
ユーザー漢字変換
・ユーザー漢字変換:8192種類登録可能
・ユーザー半角変換:256種類登録可能
その他変換
・パック・ゾーン:数値の正負を表すニブルをユーザーが選択可能
・バイナリ形式:big endian、little endianいずれのデータにも対応可能
コマンドライン
・コマンドラインによるバッチ処理変換が可能
・簡易言語を用いてレコードのレイアウト設定を行い、レコードの変換処理を実施

TapeTRAN5-LTO for LTFS のご紹介

TapeTRAN5-LTO for LTFS は、TapeTRAN5-LTO のデータ変換機能はそのままに、取扱い可能なLTOテープの形式をLTFS形式に特化させたソフトウェアです。
統合ATMおよび預金保険機構とのデータ交換に利用可能で、TapeTRAN5-LTOと組合わせることで、LTOテープを利用したさまざまなデータ交換用途にお使いいただけます。

TapeTRAN5-LTO との共通仕様
共通仕様
・レコード形式
・データセット形式
・項目形式
・文字コード変換
・ユーザー漢字変換
・その他変換
・コマンドライン

主な使用例

第6次・7次 全銀 RC データ交換システム

LTFSは、LTOテープをOSのファイルシステムとしてアクセス出来るようにしたLTO-5から導入された技術です。LTOテープ内を、エクスプローラなどから外付けHDDの様にツリー構造でのフォルダおよびファイルの保存が可能です。ISO/IEC 20919:2016 [Linear Tape File System (LTFS) Format Specification] に準拠したLTFS形式をサポートします。

第6次・7次 全銀 RC データ交換システム説明図

関連ソリューション

マルチメディアコンバータ MCS3500

MCS3500はお客様システムと連携可能なインタフェースやさまざまな機能が予め用意され、
お客様による作り込みなしでご利用いただけるソリューションです。

マルチメディアコンバータ MCS3500説明図

ホスト形式について

FASTape3000

FASTape3000はバックアップテープのコピー作成やシステム更改時のテープマイグレーションに便利な、スタンドアローン磁気テープコピーソリューションです。