サーバの容量と機能を圧迫する大容量データを“逃がす”ために活用されています
導入の背景&システム概要
「サッカーの街・町田を代表するサッカークラブを作る」という考えのもと、1989年に誕生したFC町田ゼルビア。クラブを運営する株式会社ゼルビア様ではクラブの歴史や所属選手の情報や写真・映像、広報活動で使用されたデータをクラウドや外付けHDD、CD/DVD等の媒体に保存してきました。
2022シーズンより新しいクラブハウスで運営を行なうにあたって、様々な媒体から必要なデータをすぐに見つけて取り出すことができるように大容量で一元管理できるシステムを検討していました。そこでデータオフライン検索に加え、スモールスタートで安価に運用が可能な点を評価され、LTO長期データ保存システム『LTAS LTOアーカイブシステム』を採用いただきました。
導入企業
株式会社ゼルビア
東京都町田市三輪緑山1-1 FC町田ゼルビアクラブハウス

事業内容
  • プロサッカー試合の開催・運営
  • サッカースクール及びサッカー普及活動の企画・運営
  • オリジナルグッズの製作・販売など地域総合スポーツクラブとして様々なスポーツの機会提供
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代表取締役COO
上田 武蔵氏

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運営・広報部部長
岡田 敏郎氏

誰でも手軽に操作可能なシステムなのに、
全てのデータを一元管理しながら
ランサムウェア対策にもなりました。

クラブの歴史とも言える過去のデータを
いつでも利活用できることが必要

日本プロサッカーリーグ所属の東京都町田市をホームタウンとするFC町田ゼルビアですが、その歴史は長く、前身とされるFC町田時代も含めて30年以上に渡り、「町田」を盛り上げ続けています。現在はJ2カテゴリーに位置しており、今シーズンはJ2優勝・J1昇格を目標としています。
ユニテックスは昨シーズンよりオフィシャルクラブパートナーとなり、その活動を町田に根付く企業の1社として応援しています。長い歴史の中で保有しているデータ量は当然増え続けています。それらを保存している媒体もminiDVを始め、CD/DVD/BDや外付けHDD、クラウドストレージと時代に合せて変遷し多種多様となっています。運営・広報の担当を勤める岡田氏は「データには所属選手それぞれの写真など広報素材としてすぐに使用する可能性が高いものから過去の試合映像やアカデミーに所属している選手の写真などすぐに利用はしないが将来のために残しておくべきものがあります。しかしながら保存媒体が異なると必要なデータを探すのが大変になります。中でも古いデータはCD/DVD何百枚から探すためかかる労力が大きいと感じていました。そこでユニテックスに提案してもらったLTOアーカイブシステムで全てのデータを一括管理し、必要な時に必要なデータを取出すことができる環境にしていくことが今後も活動するにあたり早期に行なうべきであると考えました。
LTOテープについてはあまり知識がありませんでしたが、環境構築済みシステムとして納入いただけることですぐに使用を開始することができました。」と語ってくれました。
FC町田ゼルビア クラブハウス
2022シーズンより使用されているクラブハウス。選手のトレーニングだけでなく日々の運営業務、LTOへのアーカイブ作業を行なっている

LTOは軽くて、コンパクトな上に大容量かつ耐久性が高い。
また、特別な知識なしでも簡単に扱えるのがよい

LTO操作
「磁気テープ自体を見るのも初めてでしたが簡単に操作できることに驚きました」と実習インターン生
「LTOテープは段ボール4箱分くらいの過去映像が記録された光メディアのデータ集約にも役立ちました。大容量なことはもちろん、非常にコンパクトなためDVD何百枚にもなるデータを1巻に保存可能で保管スペースを大きく削減することができました。また、LTOをはじめとする磁気テープの利用は初めてでしたが外付けHDDと同様の感覚で使用できるので特別な知識が不要な点が良いです。データ整理も含めてLTOへのアーカイブ作業はインターン生に依頼していますが、磁気テープについての詳しい知識がなくても操作さえ覚えてしまえば問題無く運用ができます。」と岡田氏のコメントにもあるとおり国際規格のISOにも登録されている「LTFS機能」によりリムーバブルディスクと同様の感覚でエクスプローラーなどから直感的に操作が可能となりました。
近年注目を集めているランサムウェア対策としてもLTOが注目されています。操作が簡単かつコンパクト、大容量であることに加えオフライン環境での保管が可能であること、そしてテープへデータ保管することでシステム全体のTCOや消費電力やCO2排出量の削減にも寄与し、地球環境の保護に貢献するエコなストレージであることが最大の理由です。
Total Cost of Ownership

AIによる自動画像解析を活用したLTOアーカイブシステムの
今後の開発に期待をしている

ゼルビアでは撮影データなどを外付けHDDからLTOにアーカイブをする前にデータの整理を行なっています。広報部に限って言えば選手ごとにフォルダを作成し、その選手が少しでも写っている写真などをそのフォルダにひたすら振り分けていきます。1枚の写真に複数選手がいる場合にはそのデータをコピーしてそれぞれのフォルダに保存しています。この作業は写真1枚1枚を確認していく地道な作業のため非常に時間がかかっています。
また、同じ写真を選手ごとに保存するためデータ量も必然的に増えていきます。「過去のデータを整理することはもちろん大切なのは分かっていますが作業量が非常に大きいので後回しになってしまうこともあります。今回のシステムに入っているソフトウェアのArchiveLTのメタデータ機能では少し対応が難しく、最終保存媒体としてLTOに集約するだけになっています。集約できるだけでもあのデータってどこにあったっけ?みたいなことをなくせるためありがたいですが、AIを活用した自動画像解析機能と従来のクラウドとの連携機能を開発中とのことですので、実現できれば現状の運用方法から変更なしで作業量を大きく削減できるのではないかと今後に期待しております。従来の運用と同様にクラウドとの連携ができるのであればスムーズに管理が行えますし、AIによる振り分けは100%正解ではないと思いますが少しでも作業量や無駄なデータ量を減らせると非常に助かります。」と今後のユニテックスの新たな開発に期待をいただいております。ユニテックスでは単なる販売だけではなく、お客様の要望に合せたソフトウェアカスタマイズや新たな技術を取り入れた開発も行なっています。
AI画像解析イメージ
現在開発中の画像解析イメージ

今回の導入製品

LTOアーカイブシステム

LTAS

LTAS LTOアーカイブシステム

特徴

  • 大容量データを高信頼性のLTOテープで長期保存
  • 環境構築済みのシステム販売により、ソフトウェアインストールなどが不要で、すぐに使用可能
  • 重要なデータをLTOテープでオフライン管理することで、ランサムウェアなどのコンピュータウイルスから守ることが可能
  • 磁気テープによるデジタル情報の長期保存方法「JISZ6019」に準拠したデータチェックに対応

このようなお客様へ

  • スポーツ業界での画像・映像の整理や一元管理を検討中
  • 放送・映像業界、監視カメラ業界、医療業界などあらゆる分野で大容量データを保存や利活用を検討中
  • 他社との大容量データの授受・共有可能な媒体を検討中
    ※詳しくはお問い合わせください
※ 記載されている会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。記載の内容は2022年4月現在のものです。本カタログに記載されている情報は取材時におけるものであり、閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承ください。