メタル?ハイポジ?いま注目の磁気テープ「LTO」はレベル違いの進化を遂げています。 メタル?ハイポジ?いま注目の磁気テープ「LTO」はレベル違いの進化を遂げています。

LTOとは、昔よく使われていた
カセットテープやビデオテープと同じ
“磁気テープ”なんです。

 最近、デジタルデータを保存する方法として「LTO」というワードを目にしたり、耳にしたりすることがあると思います。これは Linear Tape-Openの略称で、コンピュータ用のデータを保存する磁気テープ技術のことを指します。以前皆さんがよく音楽を聴いたりテレビの録画をするのに使用していたカセットテープやビデオテープと同じ、カートリッジに磁気テープを巻き込んだ記録メディアになります。
カセットテープ
LTOドライブ内部構造
 ただし、記録したり再生する方式やデータ量は全く別物と言えるほど進化しています。最新のLTO-9では、厚みがおよそ5μm(マイクロメートル)、長さが1035mの磁気テープを格納し、最大18TB、圧縮時は45TBものデータを書み込み・読み出しすることが可能に。わかりやすく例えると、アナログビデオを2時間収録できたVHSビデオテープの1/2サイズのカートリッジでありながら、HDビデオを約600時間収録することが可能となっています。テープをおよそ1/5まで薄くしながら、高い密度でデータを記録することができるようになったということです。

20年以上の歴史を持つ
国際規格のメディアだからこそ言える、
長期ロードマップと高い信頼性。

 先述の通り、磁気テープにまつわる技術の進歩が目覚ましいのは、その開発に世界的なIT企業が名を連ねているからです。まだVHSビデオテープが現役で使われていた2000年に最大容量100GBのLTO第1世代が誕生し、2022年には180倍の18TBを最大容量とする第9世代まで成長を続けてきました。そしてこれから先、第14世代までのロードマップも発表されており、世界中で利用されている信頼のメディアとしてリリースされることが公表されています。
LTOロードマップ
 このように長期にわたって開発を続けている理由は、磁気テープの特長を生かした「長期保管」が理由として挙げられます。長期保管と一口に言っても、媒体自体の耐用年数だけではなく、使用電力、保管スペースといったランニングコストに優れている点、そしてオフライン管理による高いセキュリティも含まれています。実際にLTOを採用しているのは官公庁や研究所といった国家レベルの組織から、金融、医療、クラウド、IT、映像関連企業など、多くのデジタルデータを扱いながら絶対に失うことが許されないところばかりです。
LTOテープの特長
 そのため日本でも一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)において、大手ストレージベンダー6社、そして弊社の全7社によるテープストレージ専門委員会が組織され、LTOをはじめとしたテープストレージ技術の普及によってIT化社会に貢献できるよう取り組んでいます。

デジタルデータは、もう減ることはありません。
だから上手に使う方法と
残していく方法を選ぶ必要があります。

 世の中にあるデジタルデータの総量は、2022年末に約90ZB(ゼタバイト=10億テラバイト)超と言われており、2025年には約180ZBになると予想されています。簡単に言えば、いま皆さんが保持しているデータ量が2倍になるということです。とりあえずクラウドに残しておけば消えることは無いだろう、と思っていても2倍のデータ量になれば利用料金も変わってくるはずです。じゃあ要らないのは消しちゃえば良い、と思うかもしれませんが、ほとんどのデータが既に取捨選別した上で残しているものばかりのはずです。
デジタルデータ推移
COLDデータ
 ではどのようにすれば良いか。これまで持っていたデータを持ち続けながら、これから生まれてくるデータも全部残し続けることが最適解だと思います。そんなの理想論でしょ、と思われる方が多いかもしれませんが、それがそうでも無いのです。
クラウド
 データには、頻繁に更新したり参照するような生きている「HOTデータ」と、滅多に使わないけれど消去できない、もしくは残しておくべき「COLDデータ」の2つの種類があり、ほとんどがCOLDデータと言われています。そのため、HOTデータはフラッシュメモリーやハードディスク、クラウドなど便利に使用できるメディアに保存し、COLDデータは長期保管が可能なLTOに保存するという使い分けをするだけでデータ保存の理想形を実現することが可能なのです。

さぁ、LTOをはじめよう。
ビジネスユースだけではなく、
パーソナルユースにも。

 UNITEX LTシリーズは、世界のどこの国に行っても他では手に入れられない、USB接続によってLTOを使用できる唯一無二の存在です。また、プロフェッショナル向けの機器なので家電量販店等では販売していません。そのため、もし「良いな」とか「使ってみたいな」など少しでも興味を抱いた方は、ぜひ以下より製品ページをご覧いただき、弊社までお気軽にお問い合わせください。ユーザー様のデータの種類や利用環境によって最適なソリューションは変わりますので、そのあたりも含めて回答をさせていただきます。
UNITEX LTシリーズ
 LTOのソリューションは、販売はもちろんリースも可能です。またビジネスユースの商品のため、家電量販店などでは目にすることがないと思いますが、個人事業主の方、セミプロカメラマンなど、できるだけ多くの方に見て、知ってもらいたいと思っていますので、もし「良いな」とか「使ってみたいな」など少しでも興味を抱いた方は、ぜひ以下より製品ページをご覧いただき、弊社までお気軽にお問い合わせください。ユーザー様のデータの種類や利用環境によって最適なソリューションは変わりますので、そのあたりも含めてご提案をさせていただきます。
UNITEX LTシリーズについて
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※本記事の出典元(JEITA テープストレージ専門委員会)